コスパ太郎です。
少し前からNikonのZ9を使っていますが、
やはりこれだけいいカメラを買ってしまうと、
使うのが楽しくなるのとともに、
新しいレンズが欲しくなっちゃいますよね…
Z9と同時に24-70F2.8のSLineを購入したので、
『映りはぴか一』でまったく不満ありません。
が、焦点距離がちょっと足りない…
遠くの物を取りたいときにいまの状態だと厳しい….
というわけで、70-300のタムロンのZマウントレンズを購入してみました。
この70-300、Wide端が70mmで、
NikonのSLineのTele端70mmと一緒なわけですね。
せっかくなので比較してみました….ちょっとひどいかな…笑
今回購入したタムロンの70-300とは??
さて、今回購入したのは、タムロン社製の焦点距離70mm~300mmのズームレンズです。
モデル名としては、『A047』です。
フルサイズのセンサーサイズにも対応したレンズです。
『TAMRON A047』
Zマウントのレンズで望遠レンズがほとんど選択肢がなく、
このレンズを購入した人も一定数いたとかいないとか….
つい最近、Nikon製の600mmまでの超望遠ズームレンズが発表されて、
23年8月末に発売されるようですね。
各所で予約が始まっています。
そんなA047レンズですが、
まず軽くスペックについて表にしてみました。
項目 | 値 |
---|---|
焦点距離 | 70-300mm |
FNo. | F/4.5-6.3 |
重さ | 580g |
値段(購入時のAmazon税込み) | 65,970円 |
やっぱり特筆すべきは、値段でしょうね。
フルサイズ用のズームレンズとなると、
二桁万円が多いですが、このレンズは65,000円台。
超望遠のズームレンズのラインナップが絶望的だったので、
これくらい安ければ買ってみるか…と思った人も多かったはず。
となると、180-600mmが発表されたので、
大量にA047の中古品が市場に流れたり…??
比較対象のNikonの24-70F2.8 SLineとは?
比較対象のレンズとしては、Nikon純正のレンズです。
というのも、Z9を購入したときに一緒に購入したレンズがこれだったから。
もともとSONYのGMIIの24-70を愛用していたので、
Nikonに乗り換えてもその焦点距離でとりあえず。といった感じ。
Nikon 24-70 f/2.8 Sライン
このレンズですが、前述のタムロンレンズと同様にスペック表にしてみました。
項目 | 値 |
---|---|
焦点距離 | 24-70mm |
FNo. | F/2.8 |
重さ | 805g |
値段(購入時のAmazon税込み) | 299,073円 |
何となくわかると思いますが、
Nikonのレンズのほうが、重くて高額です。
重さは1.5倍。値段に至っては、4倍以上の差です。
タムロンレンズを4本買ってもおつりがくるくらい高額。
そう考えると結構な金額ですよね。
重くて高額ということは≒写りがいい。
なんていう構図ができそうですが、実際どうなのかは、
ここからの撮影結果を見てからにしましょう。
比較条件についてまとめる。
比較するレンズ2本についての基本情報についてはここまでで紹介しました。
値段差を考えてしまうと、タムロンレンズが圧倒的不利ですが、
写りがほとんど一緒ならコスパ最高となりますよね。
そんな比較ですが、条件は当然一緒にします。
具体的には、
こんな感じにしました。
できるだけ条件は揃えたいので、マニュアルで固定できるところはすべて固定しました。
撮影結果の発表。
まずはタムロンの撮影した写真はこちら↓↓↓
次にNikon のレンズの撮影した写真はこちら↓↓↓
第一印象としては、
タムロンの周辺光量落ちが結構デカい気がする。
それから、マニュアルで絞りもSSもISOも固定しているのに、
Nikonで撮影したほうが少し明るい気がしますね。
ただ、この二つの写真を一瞬だけ見たところで、
どちらが良いレンズなのか即答は難しいですよね。
周辺光量落ちの時点で気に入らないならタムロンは速攻で負けてしまいますが….
とりあえず周辺光量落ちは置いておいて、解像度の比較をしてみましょう。
それぞれ中心を拡大してみる。
こちらも順番にタムロン⇒ニコンの順番で
ご紹介していきましょう。
タムロンA047の中心100%表示の画像がこちら。
Nikon 24-70の100%表示の画像。
どちらの写真も文字がちゃんとくっきり撮れているのがわかります。
中心の性能はそこまで差がなさそうです。
ニコンのレンズのほうが、コントラストがよく
文字の判別はしやすそうに見えます。がぱっと見ではどちらがいいかの判断は難しそうです。
ちなみに、中心の写りの性能が高いというのは、
光学レンズの仕組み上当然と言えば当然です。
中心の性能が悪いレンズは設計段階で×になると思います。
ただ中心だけだったとしてもこの価格差であまり差がないというのは結構面白いですね。
周辺部を拡大してみる。
先ほどは中心部を拡大してみましたが、
次は周辺部を拡大してみましょう。
指標としては、上から垂れているワイヤーですね。
ワイヤーなのでちゃんと金属の線としてくっきり見えているのが
判断基準になりますね。それではタムロン⇒ニコンの順番で見てきましょう。
タムロンのA047の周辺(右上)の画像がこちら。
ニコンの24-70 F/2.8 Sの画像がこちら。
ニコンのレンズの圧勝ですね。
タムロンのA047だとワイヤーがもやもやっと写っているのに対して、
ニコンのレンズはワイヤーの表面の凹凸までしっかり写っています。
ワイヤーの奥の壁紙ですが、ちょっとスクラッチ状の
凹凸があるのですが、その形状までくっきり写せています。さすがですね。
ここでちょっと気づいた人もいるかもしれないので追加で検証してみました。
それが、『なんかタムロンのレンズのほうがワイヤー太く写ってない?』
という感覚。
もっと拡大してpix数を数えることで厳密に映っているワイヤーの
太さを調べてみることにしました。
周辺部をもっと拡大してpix数を計測。
まずはタムロンA047のピクセル数を測定した結果がこちら。
太さとしては、17pixになりました。
正直どこからどこまでがワイヤーの実態なのか判別するのが困難…
次にNikonの結果です。
こちらの画像はワイヤーがしっかり写っているので、
長さ測定は比較的簡単ですね。
結果としては14pixとなりました。
3pixほどタムロンのA047が太く見えている。という結果になりました。
そもそもワイヤーと壁紙の境界がはっきりしないので測定も結構あてにならないかも…
解像度の差に加えて、
結果の最初で見たように、タムロンのA047は周辺光量落ちがあるので、
コントラストがニコンのレンズに比べて低いことでさらに
ワイヤーと壁紙との境界がわかりにくくなっています。
今回の記事のまとめ。
今回タムロン・ニコンそれぞれのズームレンズで、
【同じ焦点距離 同じ撮影距離 同じFNo.】
で撮影しましたが、ニコンのレンズのほうが『写り』という点では
圧勝という結果になりました。
タムロンのレンズがWide端、ニコンのレンズがTele端。
それから価格差が4倍以上ということで、
あまりフェアではないかもしれませんが、
同じ焦点距離ということで比較してみました。
タムロンのA047は価格が1/4で、重量も2/3で軽量なので、
今回の結果を見て許容できるかどうかはあなた次第です。
もし購入を検討されているのであれば参考にしてみてください。
今回紹介したレンズと実験に使用したカメラと三脚
『TAMRON A047』
Nikon 24-70 f/2.8 Sライン
使用したカメラ:Nikon Z9
使用した三脚:Manfrotto MKELES5BK-BH
それでは良いコスパライフを。
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