今回はSONYのαカメラを使っていて、
NikonのZカメラが気になっているあなたに向けた記事です。
SONYのαカメラはミラーレスデジタル一眼カメラで
爆発的な人気でシェアを拡大しました。
一足遅れてCanonもNikonもミラーレスデジタル一眼カメラを
相次いでリリース。
ただ、『Zマウントのレンズのラインナップがあんまりなあ….』
というところが引っかかっていたのではないでしょうか??
実はわたしもあなたと同じ考えで、
SONYのα7iiiをずっと使っていました。
ただ、フラッグシップのZ9がリリースされたり、
つい最近だと超望遠の200-600なんかもリリースされて、
初期のころに比べてだいぶラインナップが充実してきました。
もともとNikonのデジタル一眼レフカメラを使っていたけど、
Nikonがなかなかミラーレスを出さないから、
SONYのαシリーズを買った。というのはよく聞く話ですね。
わたしももともとD750を使っていましたが、
4年ほど前にSONYのα7iiiに乗り換えていました。
さて、4年でそこそこEマウントレンズが手元にある中で、
Nikonのミラーレスいいな….
というあなたに朗報です。
実はアイテム1つでこのEマウントレンズ資産が
Nikonのミラーレスカメラで使えるんです。
※最後の注意点でもお話しますが、
現在は、今回紹介するMegadap ETZ21の後継機が発売されていますので、
購入する場合はそちらを選んでいただいたほうが良いです。
そのことについて紹介していきます。
EmountレンズをZマウントカメラでAF機能付きで使う方法がわかる。
年間通販サイトで100アイテム以上購入し、良いアイテムも悪いアイテムも世間に発信することを使命としてブログをやっている
コスパ太郎
![cospa-taro](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2020/08/DSC_3476_00001-1024x684.jpg)
EマウントレンズをNikonのZカメラで使えるようにするアイテム
EマウントレンズをNikonのZカメラで使えるようにするアイテムの名前は、
『Megadap ETZ21』
です。
![Megadap-etz21](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4270-1024x684.jpg)
![Megadap-etz21-reverse](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4296-1024x684.jpg)
発売元は焦点工房というところです。
いわゆるサードパーティ製です。
サードパーティ製というとあまりいいイメージがない人も多いですが、
このMegadap ETZ21に関しては、作りもしっかりしていますし、
動作も確実です。
そうは言ってもできないこともあるんでしょ??
と思いますよね。
そこでこのMegadap ETZ21を装着することでできるようになることを挙げてみました。
それでは上から順番に解説していきましょう。
EマウントレンズをZカメラ全機種に取り付け可能。
これはそのままですね。
APS-Cセンサ用であろうが、フルサイズセンサ用であろうが、
EマウントのレンズであればNikonのZシリーズカメラに装着可能です。
ただし、注意点としては、
このMegadap ETZ21とは兄弟機種?にあたるTECHART社製の
TZE-02だとZfcとZ50は物理的な干渉によってカメラ側に装着できません。
Megadap ETZ21であれば記事執筆時点2023年7月21日時点で販売されている
NikonのZシリーズカメラすべてで取り付け可能となっています。
安いからと言ってTECHART社製のTZE-02を購入すると、
装着するカメラによっては取り付けできないこともあると覚えておいてください。
ZカメラからレンズAFが可能。
Megadap ETZ21は電子接点が搭載されています。
電子接点が搭載されず、ただマウントの筒だけという製品もありますが、
こちらはしっかり電子接点付きです。
余談ですが、かつて
SONY α7iiiを使っている時に、aマウントの古いミノルタ製レンズを仕様したくて、
こんなアダプタを購入したことがあります。
こちらは電子接点が付いていませんから、AFも絞りもマニュアル操作になります。
じっくり時間をかけて写真撮影できる環境ならまだしも、
被写体が動くようなシチュエーションや、一発勝負の失敗できないシチュエーションの場合、
さすがにわたしの腕では難しかったです….
昔のカメラは全部MFだったんですからすごいですよね…
という余談ですが、
このMegadap ETZ21はちゃんとAFできますのでご安心を。
しかもAFも、AF-S,AF-C,AF-F,顔検出,瞳AFすべて対応していますので、
もう純正レンズと同じように撮影可能です。
絞りの制御が可能。
AFに加えて、ちゃんとカメラのダイヤルを回すことで、
絞りの解放も可能です。
前述のaマウントレンズ⇒Eマウントカメラの電子接点無しの
アダプタの場合は、ここを回すことで絞りの開閉をしてました。
当然ですが、シャッタースピード優先モードなど選択すると、
勝手に絞りが開いたり閉じたりします。
SONY製レンズに限らず、サードパーティ製Eマウントレンズも制御可能。
レンズの制御方法は純正レンズが基準となっているため、
当然と言えば当然ですがサードパーティ製のEマウントレンズもちゃんと
制御することが可能です。
具体的には、タムロンやシグマなんかのEマウントレンズですね。
これらは対応しています。
実際手持ちのタムロン社製の150-500mm A057もちゃんと
AFすることを確認済みです。
レンズ内手振れ補正に対応。
レンズ内手振れ補正もAF制御同様に対応しています。
もうここまでくるとZマウントレンズを買わずに、
バリエーション豊富なEマウントレンズをどんどん追加して方が良いくらいな気がしますね…
Megadap ETZ21自体のファームウェアアップデートが可能。しかも簡単。
実はこのMegadap ETZ21ですが、
購入してすぐZ9に装着してEマウントレンズをつけて電源を入れたら、
『エラーが起きました』みたいな表示が出て、
【まさか使えない!?!?】
なんて一人で焦っていました。
ただ、付属のこんなケーブルと取説を確認したところ、
ファームウェアアップデートが可能と知りました。
![Megadap-ETZ21-fw-updater](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4289-1024x684.jpg)
そこで最新のファームウェアアップデートを行ったところ、
問題なく使えるようになりました。
これは結構すごいことです。
少し前までこの手のアダプタやレンズもそうですが、
ファームウェアアップデートはメーカーに送り返すというのが主流でした。
それが手軽に家でポチポチするだけで、
ファームウェアアップデートが可能なんです。
このファームウェアアップデートですが、
例えば新しいカメラ本体のファームウェアアップデートがかかると、
それに対応してアップデート情報が出ます。
ですから、マウントの形状がかわるとか、
マウントの電子接点の数がかわるとかそれくらい
大胆な設計変更が行われない限りこのMegadap ETZ21は
『アップデートを繰り返して使い続けられる。』ということです。
Megadap ETZ21を使ってみた感想
さてここまでで十分Megadap ETZ21のできることが分かったところで、
実際わたしが使ってみた感想をお話していきましょう。
主に感想としては以下3つ。
装着時ゆるゆるよりはましだが、少し硬いかな…。
最初の感想は、マウントへの取り付けのところです。
ちょっとですね、個体差もあるかと思うのですが、
取り付けが硬めです。
ゆるゆるでガタつくよりはキツメのほうが安心感があるのは間違いないですが、
それにしてもちょっと硬いですね。
ただでさえ形状的に薄っぺらいリングなので、
脇をもって回すというのがなかなかつらいです。
いつも装着するときは、
ロック解除のレバーを円周方向に力を入れていますが、
本来動作させる方向とは違う方向に力を入れているのでちょっと心配になったり…
![Megadap-ETZ21-equip](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4294-1024x684.jpg)
マウントに傷が入るほどでもないので、
とんでもなく硬いわけではないのでまあ気分の問題かもしれないですね。
ファームウェアアップデート用のコネクタの装着が若干不安になる。
こちらは使用時ではなく、ファームウェアアップデートの時です。
こんな感じでクリップのようにMegadap ETZ21をはさんで保持しておいて、
パソコンと通信してファームウェアアップデートを実施します。
![Megadap-ETZ21-connect](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4299-1024x684.jpg)
これ見てもらうとわかる通り、
結構不安定な感じなんですよね。
こう『カチッ』という感じで取り付くわけではないので、
初めてやった時は心配になって何回もつけ直しました….
Eマウントが付いていることを忘れてしまうほどの操作性。
ここまで2つの感想はあまりいい内容ではないですが、
それを打ち消すには十分すぎるくらい、
操作性が◎です。
『Eマウントレンズだけど、Zマウントレンズと扱いが全く一緒で大丈夫。』
これに尽きます。
Zレンズ無しですべてEマウントレンズでもいいのでは?というと言いすぎかもしれませんが、
ホントに普通に使えます。
ズバリMegadap ETZ21は買うべきなのはどんな人?
このMegadap ETZ21を買うべき人は次のような3パターンに当てはまる人だと思います。
順番に解説していきましょう。
SONY Eマウントカメラを使っているけど、Nikon Zカメラに移行したい人。
レンズって1本1本高いですよね…
どうせなら今持っているEマウントレンズをそのままZカメラで使いたい。
そんなパターンです。
わたしはこのパターンでした。
SONYのカメラも動画性能が良かったり、
コンパクトだったり、AFが爆速だったり、レンズが豊富だったりで
良いところもたくさんあるんですが、わたしはやっぱりNikonに戻りました。
レンズ資産をそのまま使えるため、
Zカメラを購入してもすぐに撮影可能。ということです。
スムーズに移行できますね。
Zマウントでは販売されていないけど、Eマウントでは販売されているレンズが使いたい人。
Zマウントのレンズは増えては来ているものの、
まだまだEマウントレンズに比べるとラインナップが少ないです。
純正レンズもそうですが、
特にサードパーティ製のZマウントレンズが極端に少ないです。
例えばタムロンのレンズのラインナップを見てみると、
記事執筆時点2023年7月21日時点で、こんな感じです。
SONY Eマウント | Nikon Zマウント |
17-28mm F/2.8 | 70-300mm F/4.5-6.3 |
20mm F/2.8 | |
20-40mm F/2.8 | |
24mm F/2.8 | |
28-75mm F/2.8 | |
28-200mm F/2.8-5.6 | |
35mm F/2.8 | |
35-150mm F/2-2.8 | |
50-400mm F/4.5-6.3 | |
70-180mm F/2.8 | |
150-500mm F/5-6.7 |
SONY Eマウントレンズ11本に対してNikon Zマウントレンズはたったの1本….
サードパーティ製のレンズって、安くてそこそこ写りが良いので、
純正買うまででもないけど、こんな焦点距離のレンズ欲しいな….
なんてときに候補に挙がると思います。
そんな時、このMegadap ETZ21が手元にあれば、
この11本の中から選べるんです。
安い中華ブランドの単焦点レンズが使ってみたい人。
サードパーティ製のレンズとちょっと似ていますが、
Amazonなんかで販売されている、中華ブランドの単焦点レンズがあるのはご存知でしょうか?
例えばこんなの↓↓
実は興味があって何本か購入して手元に合ったりします。
![cheep-lenses](https://costperformance.xyz/wp-content/uploads/2023/07/DSC_4303-1024x684.jpg)
なんで購入したのかというと、とにかく安いから。です。
フルサイズ用でも5万円くらいで購入できちゃったりします。
ただ、安くても写りは結構良いです。
それを知ってから何本か追加で購入した感じですね。
そんな中華ブランドの単焦点レンズですが、
最近Zマウント用もラインナップが増えてきましたが、
Eマウント用がやはり多いです。
ですから、Eマウント用しかラインナップされていないものであっても、
Megadap ETZ21があれば使えるという話です。
まとめと注意点
今回はEマウントレンズをNikonのZカメラで使用できるようにする、
Megadap ETZ21の紹介でした。
Sonyのカメラとレンズを使っていて、
Nikonのカメラに乗り換えようかと考えている場合には結構有用なアイテムではないでしょうか。
レンズ1本1本高額ですからね。
下取りに出したとしても購入時と同じ価格とはいきませんし…
そうなるとZマウントレンズに一気に入れ替えなんてよほどじゃないと
できないです….
そんな時このアダプタ1つあればとりあえず
手持ちのEマウントレンズがそのままZカメラで使えますから、
初期投資を抑えるという意味で大きな味方になってくれますよね。
最後に注意点
最後に注意点を1つだけお伝えしないといけません。
ここまでMegadap ETZ21の紹介をしてきましたが、
実は記事執筆時点の2023年7月21日時点で
Megadap ETZ21の在庫はどこも品薄です。
その代わりに、後継機となるMegadap ETZ21 proが発売しました。
基本機能を一緒で、値段も大体同じくらいです。
マウント部の加工精度が上がったとか説明にはありますね。
もしかしたら装着時の硬さが軽減されているかもしれないですね。
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