今回は、2022年10月14日発売のcinema lineで登場したSONY FX30についての記事です。
動画にターゲットを絞っている関係でファインダーがなかったり、
撮影時には赤いLEDが発行して撮影中と一目でわかったり、
XLRハンドルと呼ばれるXLR端子のマイクを2つ付けられるツールがあったり。
そんなSONY FX30ですが、動画機ならではの心配なところもあるわけですね。
それが、バッテリーです。
SONY FX30は、他のSONYのαシリーズと同じく、NP-FZ100が
標準のバッテリーとなります。FX30を買うと一つ付いてきます。
写真を撮るだけならまだしも、動画で長回しとなると、
このバッテリーだけではちょっと不安ですよね。
その不安を解消してくれる便利アイテムを購入したので今回はそれをご紹介します。
本題に入る前に、ちょっとだけ自己紹介させてもらいますね。
もしもFX30の純正バッテリー(NP-FZ100)を買い増すと…
まずは一番簡単にバッテリーを増やす方法ですね。
純正の安心感は非常に高いですが、その分お値段がそこそこします。
記事執筆時点の2022年10月16日時点でのAmazonの価格は、
7,164円(税込)となっています。
↑現在の価格も確認してみてください。
そもそもバッテリー1つでどれくらい撮影できるかというと、
実働動画撮影時間が115分とされています。
最初から1つNP-FZ100が付属されますので、2つにすればその倍で、
250分間の撮影ができることになります。
250分と言えば、4時間10分ですから、
まあそんなに困ることはなさそうですよね。
ただ、1日中外で撮るとなるとやはり不安はあります。
SDカードだって、256GBを2枚挿しておけば、4K60pの200M10bitで
2.5hx2で5時間の撮影が可能です。(SDカードが空の前提)
つまりSDカードがいっぱいになる前に、
バッテリー2つが力尽きるという計算になります。
さらに言うと、電源を入れるだけで、撮影していない時間もありますが、
その時間はSDカードは消費せずバッテリーだけ消費することになります。
ですから少なくて256GBのSDカード2枚はNP-FZ100を2個用意しても、
いっぱいにできないという計算になります。
※SDカードのV90が推奨されている超高画質モードだと1枚1時間程度しか
撮影できないのでバッテリーは持ちます。V90のSDカードってまだそんなに普及してませんが…
そこで提案するのが外部バッテリー
それではNP-FZ100を複数持たずに外で長時間撮影する方法としては、
大きく分けて2つあります。それが次の2つです。
さて、順番に説明していきます。
USB-Cでモバイルバッテリーから給電する方法。
これは、NP-FZ100を充電しながら撮影もしてしまおうという方法です。
必ずNP-FZ100を本体に入れた状態で、脇のUSBポートから給電する流れです。
モバイルバッテリーをすでに持っている方にはこの方法が一番安上がりになります。
しかし、注意点もあります。
それが…
USB PD(Power Delivery)に対応しているか?
ということですね。ただのUSB給電だと、出力が弱くバッテリーが減っていくのです。
お手持ちのモバイルバッテリーがUSB PDに対応しているか要確認です。
もしお持ちのモバイルバッテリーがUSB PDに対応していない場合は、
USB PDに対応したモバイルバッテリーが必要です。
USB PDに対応したものはこんな感じモノのですね。Ankerならまず間違いありません。
モバイルバッテリーも安いものではありませんが、
純正のNP-FZ100よりは安上がりになるでしょう。
ただしこちらもデメリットは存在します。
それが…
どこにモバイルバッテリーを置くか問題です。
NP-FZ100は本体に収まりますが、モバイルバッテリーはどこにもマウントできません。
それはそうですよね。専用のバッテリーではないので。
ここが一番のデメリットになりますね。もちろんモバイルバッテリーを
マウントできるような商品は各社出ていますが、
サイズも重さも端子の出方も変わりますから、完ぺきとは言えません。
↑モバイルバッテリーをマウントするアイテム。
この方法をまとめると…
個人的にはあまりオススメはできないですね…
たしかにUSB PDに対応したモバイルバッテリーを所有しているのなら安上がりなのですが…
7.4Vバッテリーから給電する方法。
本命というか、私がやっている方法ですね。
これは7.4Vバッテリーを使う方法です。
具体的には、SONYのNP-F●●●シリーズを使います。
※2023年4月1日更新
バックアップ用に互換バッテリーを購入しました。
ちょっととるくらいならこれだけでも十分でしょう。
具体的にはNP-F550だったり、750だったり970だったりですね。
この数字は容量なのでバッテリー自体の大きさや重さが比例します。
互換品も豊富にあるので安上がりにすることも可能です。
もちろん純正のバッテリーも存在します。
↑純正のNP-F970。純正だけあって高い…
さて、このバッテリーですが、当然SONY FX30に直接装着することはできません。
ではどうするか?実は便利な商品があるんです。
それがこちらのSmallRigのアダプタープレートです。
↑各種通販サイトで値段がご覧になれます。
実はこれ優れもので、今までご紹介したNP-Fシリーズのバッテリーから、カメラ本体やモニター、ライトなどに電源供給できるんです!
もしカメラ本体に電源供給するなら、こちらのダミーバッテリーも併せて購入が必要です。
上記の2つのアイテムと、NP-Fシリーズのバッテリーがあれば、本体にバッテリーを差し込む必要がなくなります。つまり、運用上NP-FZ100が必要ないんです。
実際に取り付けるとこんな感じ。本来NP-FZ100を入れるバッテリー格納場所には、先ほどご紹介したダミーバッテリーが格納されています。そのダミーバッテリーにバッテリープレート経由で電源が供給されるという仕組みなわけです。
唯一の欠点はこのダミーバッテリーから出ている配線がうっとうしいことですね。
こんな感じでケーブルが飛び出します。
普通に置くとケーブルにダメージが入ります。
蓄積すると断線の恐れもありますから、置くときはダミーバッテリーを外すか、
三脚ねじでプレートやら三脚やらをかませておくほうが安全です。
私の場合は基本外すようにして、外ではアルカスイス38mmのプレートをかませる
ことにしています。これでケーブル分は若干浮きますので。
実はこの方法、まだメリットがあって
お気づきかもしれませんが、7.4Vのほかに外部出力できる端子がもう一つ付いています。
ですから、外部モニターの電源もここから取れるというメリットがあるんです。
外部モニターもライトも全部となると足りませんが、それでもバッテリー
1つでカメラ本体も外部モニターも給電できるのはメリットですよね?
さらにこちら、先ほど紹介したモバイルバッテリーとは違い、
確実にすっきりとマウントすることが可能です。
コスト面でもなかなか優秀です。
例えばそんなに容量が要らないからというのであれば、
このように小さいタイプのバッテリーもあります。
それでも公称値2600mAhで、NP-FZ100の公称値2280mAhを超えています。
単純にこの公称値が正しければ、NP-FZ100よりも電池持ちが良いことになります。
ざっくりですが、NP-FZ100を買うお金+1000円くらいで
導入できる計算になります。小さいタイプのバッテリーは2つ付きますので、
合計5200mAhでNP-FZ100の電池容量の3倍に迫る容量です。
NP-FZ100を2つ購入しようとしたら、15,000円程度かかりますから、
コストパフォーマンスとしてはだいぶ良いですよね??
というわけでこの給電方法のまとめです。
今回のまとめ
それでは今回のまとめをしていきます。
もちろん今回紹介した方法が絶対に良いという保証はありませんので、
用途に合った選択をしていただければと思います。
という感じですね。
それでは良いコストパフォーマンス生活を!
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